膀胱炎をはじめとする尿路感染症の原因は、体にもともと居る雑菌による感染であることが ほとんどです。男性より女性の方が感染することが多いです。あきらかな基礎疾患がない単純性の感染とがある複雑性の感染とに分類されます。膀胱炎が進行すると、腎盂腎炎という、腎臓への感染まで発展することもあります。
急性の単純性の膀胱炎になる患者様の多くは、性的活動期の女性です。
膀胱炎の症状は、頻尿・排尿痛・尿のにごり・残尿感・膀胱部不快感などです。発熱は伴わないことが多いです。尿検査が診断に必須です。
膀胱炎(尿路感染症)の原因菌は、多くは体にもともと居る雑菌(常在細菌)による感染が多いですが、性感染症から尿路感染症に発展している場合も存在します。
急性単純性膀胱炎の原因菌は、E. coli(いわゆる大腸菌)が約 70%、その他 Proteus mirabilis や Klebsiella 属などを含めグラム陰性桿菌 が約 80~85%を占めます。
まず、診断には尿検査が必須です。当院は尿検査の結果を10分以内にお伝えすることが可能です。また、重症であることが想定される場合、血液検査も行うことが出来ます。性感染症が疑われる場合、性感染症の検査を行う場合もございます。
治療にあたっては、キノロン系薬と呼ばれる抗菌薬の投与が第一選択となります。抗菌薬の服用期間は、キノロン系抗菌薬、ST 合剤は 3 日間、BLI 配合ペニシリン系薬、セフェム系薬 などの β―ラクタム系抗菌薬は 7 日間必要とされています。
血液検査をはじめ、全ての検査を院内で行っているため、原因の判明が早く済みます。当院では専門分野の違う医師が複数在籍しているため、医師間でも連携を取り、いち早く適切な医療をお届けします。
・尿検査(定性)
当院では、尿検査の結果を10分以内にお伝えすることが可能です。
基本的な尿検査の項目を 検査することが出来ます。【比重・pH・蛋白定性・糖定性・ケトン体定性・潜血反応・ウロビリノーゲン定性・ビリルビン定性・亜硝酸塩・白血球検査】です。
・血液検査(血算)
血液検査の中でも、赤血球や白血球の数を検査することが出来ます。
体に炎症が起きていないかどうか、貧血気味でないか、血球の数におかしなところはないか(白血病等の有無)などを測定することが出来ます。